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悪魔秘術 セブンスモータル C 闇 (6) 呪文 ■G・ゼロ-バトルゾーンに自分のファンキー・ナイトメアが3体あれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。 ■バトルゾーンにある自分のファンキー・ナイトメアをすべて、自分の墓地に置く。その後、その枚数の進化ではないデーモン・コマンド・ドラゴンが出るまで、山札の上からカードをすべてのプレイヤーに見せる。こうして見せた進化ではないデーモン・コマンド・ドラゴンをすべてバトルゾーンに出し、残りを自分の山札の一番下に置く。 作者:viblord 収録パック DMR-ZA 「逆転輪(リバーシング)(ZA) 第Z-02弾」 フレーバーテキスト 悪魔に魂を捧げよ。---悪魔術師ルシナー 評価 名前 コメント
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小型・ドラゴン系、混沌にして悪 AC:17(外皮) hp:45(10d6+10) 移動速度:30フィート、飛行60フィート、水泳30フィート 【筋】15(+2)【敏】14(+2)【耐】13(+1) 【知】10(±0)【判】11(±0)【魅】13(+1) 技能:〈知覚〉+4、〈隠密〉+4 ダメージ完全耐性:[火] 感覚:受動〈知覚〉14、暗視60フィート、非視覚的感知10フィート 言語:共通語 脅威度2(450XP) アクション 噛みつき:近接武器攻撃+4、間合い5フィート、目標1つ。ヒット:(1d10+2)[刺突]および(1d4)[火]ダメージ。 火の息(再チャージ5~6):【敏捷力】セーヴ難易度11、15フィートの円錐。セーヴ失敗:(5d8)[火]ダメージ。セーヴ成功:半減ダメージ。 バリエーション ドラゴンキッズは火の息の代わりに冷たい息や酸のガス、電撃のブレスなどさまざまなエネルギー種別の息を吐ける個体が居る。そうした固体は息のエネルギー種別と同じダメージ完全耐性と、噛みつきに追加のエネルギーダメージを与える。
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聖霊龍王 セブンスター SR 光 (7) クリーチャー エンジェル・コマンド・ドラゴン/革命軍 12500 ■進化 自分の光のクリーチャー1体の上に置く。 ■ブロッカー ■T・ブレイカー ■相手のクリーチャーはバトルゾーンにタップして出る。 ■革命2 自分のシールドが2つ以下なら、相手のクリーチャーはアンタップされない。 聖霊王エルフェウスと聖霊龍王 スタルリード、聖霊龍王 スタグネイトが合わさったかのようなクリーチャー。後者2体とは違い、革命2が発生するとタイミング関係無く相手のクリーチャーがアンタップされなくなるため軽いロック状態に持ち込める。既に場にいるクリーチャーをタップさせる能力は無いので何かしらのスパーク呪文と組み合わせたい 作者 こすけ - - フレーバーテキスト 評価 名前 コメント
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ちびキャラトーク(パターンD) ちびキャラトークのナイト2:グリオン/メイジ2:グラスト/ヒーラー1:ケビン/ヒーラー2:ジェリコのトーク詳細。 1日目 「おや、道にお迷いですか? 私の名前は○○ 私もカザンにやってきたばかりの身です お見知りおきを 」(♪) 2日目 「ここは活気があって素晴らしい街ですが 私のような者にはいささか刺激的すぎます 貴方は、この街が気に入られましたか? →YES そうですよね 活気的なところも時には楽しいものですからね 」(♪) →NO そうですか 私は存外気に入ったのですが残念です 」 3日目 「ここには 最新の書物がそろっていると、聞いております 私はそれを求めてやって参りました 書物は見聞を広げてくれます 旅をするのと同じくらいに 」(♪) 4日目 「私は幼き頃より 学問と修業に明け暮れてまいりました 知識を得て鍛錬をつめば 何事にも動じず静かな日々が送れることと… しかし、私が世俗から離れている間に 世の中は大きく変わってしまいました… 」(♪) 5日目 「おや、また道にお迷いですか? ちがう?これは大変失礼いたしました 貴方に再びお会いできてうれしく思います 少し大げさだと笑われましたね。 これだけの人々が行きかう街で 何度もお会いできるのは うれしいことと思いませんか? →YES 私もうれしいです! 旅立たれたまま 帰らぬ人も多いのですから… 再会できたことを感謝します 」(♪) →NO 少し残念です… 今日は求めていた書物が手に入り 浮かれすぎたのかもしれません 」 6日目 「先日手に入れたマナの書物を 読み解いているところです。 もう少し参考になる文献が 手元にあればとは思うのですが… 」(♪) 7日目 「やはりこの書物だけでは、 マナの真理にたどり着くことは 不可能なのかもしれません たぶん、世界最古の国アイゼンにいけば 求める文献が得られるやもしれませんが… 」(♪) 8日目 「私が何故に真理を求めるのか お尋ねなのでしょうか? …お話するにはもう少し お時間を頂いてもよろしいでしょうか。 」(♪) 9日目 「おや、貴方でしたか。 いつも私のような者にお声をかけて頂き うれしく思っています。 ここのところはアイゼンの文献を手に入れる方法を 模索しているところです。 」(♪) 10日目 「六剣亭の女将さんから ハントマンを雇ってみたら と薦められました。 ハントマンは、運び屋のような仕事も 請け負うものなのですね。 」(♪) 11日目 「ハントマンを雇うか 正直迷っています。 自分自身の精進のために 人様の力を頼っていいものか…と。 」(♪) 12日目 「今日はひとつお尋ねしてもよろしいでしょうか? 貴方は人様の力で目的を達すことが早道ならば 頼るべきだと思いますか? →YES そのような考えが、 普通なのでしょうね… 私は考え方が固いようです。 」 →NO 貴方もそう思いますか! やはり自分の目的は自身の力で、 達成すべきですよね! 」(♪) 13日目 「あっ! 書物に夢中になるあまり、 ぶつかってしまったようです。 アイゼンに向かう前にまずはカザンで 出来うる限りの知識を得ようと思いまして。 日夜なく過ごしております。 」(♪) 14日目 「…。 すみません… せっかくお声をかけていただいたのに… 今日は少し体調がすぐれないようです。 」(♪) 15日目 「少し体調が優れません… 自分で自分のコントロールはできる、 そう、自負していたのですが… それに、真理を追究するのが先決だと… 私の身に何が起ころうと 成果が上がればよいのです それが、真理を探究する者の努めです そう思いませんか? →YES すみません… 本日は、これ以上お話を続けるのは、 無理のようです… 」 →NO 無理をするなと仰せですか… 貴方が癒してくださるのですか? こういう時は、人様に頼ってもよいと… 」(♪) 16日目 「ああ、貴方でしたか! おかげさまで体調は戻りました。 本当にありがとうございます。 お助けいただいたことも もちろんなのですが… 」(♪) 17日目 「こんにちわ! もう、無茶なことはしていませんとも。 これ以上、貴方にご心配をお掛けしたくないのです。 …これは!? 馴れ馴れしい口利き、ご容赦ください! 」(♪) 18日目 「あぁ…まだ、笑っておられますね。 私も、最近はよく笑うようになったと 治療院の先生に言われました。 今まで難しい顔ばかりしていたようです。 」(♪) 19日目 「以前何故、マナの真理を求めるのか? とお尋ねでしたね。 お聞かせしてよろしいでしょうか。 私は学問に人生を捧げたちっぽけな身。 ですがこのような危機的な状況下で 何かできることはないかと考えたのです。 」(♪) 20日目 「私のような者にもできること… マナの真理を求めることによって より人の力を強力にできるのではないかと… そのために私が今まで積んだ学問や修業を 役に立てたいと思ったのです。 微力なことではありますが… 」(♪) 21日目 「この間は私の勝手な思い込みをお聞かせしてしまい 大変失礼いたしました。 貴方は…こんな固い話しか出来ない者といて 退屈ではありませんか? →YES そうですよね… どうやら、まだまだ修行が足りないようです。 」 →NO 私も貴方といると楽しいです。 私を癒し、導いてくれました。 今度は、私がご恩返しをしたく思ってます。 」(♪) 22日目 「貴方に、喜んでいただくにはどうしたらいいかを、 ずっと考えていました それは、貴方がずっと笑って過ごせる 世の中を取り戻すこと なのではないかと… 」(ハート) 23日目 「あの… いえ…なんでもありません。 」(ハート) 24日目 「やはり、MANAの真理を探究するために、 旅にでるべきだと決意しました。 この世界と貴方のためにも それで、もしよろしかったら明日… またここに来てくださいませんか? 貴方に差し上げたいモノがあるのです。 →YES ありがとうございます! 明日必ず来てくださいね。 待っておりますから! 」(ハート) →NO …残念です。 私のような者に割いていただく時間など ありはしませんよね。 」 25日目 「来てくださったのですね! 最後まで私のような者にお付き合いくださり、 本当にうれしいです! ご迷惑でなければ… これを受け取ってください 私の大事なモノ… 貴方への私の思いです… (パスワード表示) メモ、してくださいましたか? →YES(ハート) ありがとうございます… 私は決して貴方のことを忘れません。 旅の中で貴方のことを思い出すことでしょう 会えないと…辛く思うかもしれません。 ですが… またお会いできるよう願っております。 貴方も、お元気で! 」 →NO パスワード表示画面に戻る
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カザンの 兄想いの妹の兄×兄想いの妹。 正史とは違うもう一つのエンディングをイメージしてますが、ネタバレはないはず。 個人的にはハッピーエンドのつもりですけど、 見方によっては普通に鬱かもしれませんので注意してください。 いっそ世界なんて、なくなっちゃえばいい―― 私はかつて、そう思ったことがある。 ――と言ってもそれは遥か昔、まだ幼き日のことだ。 母親に叱られた。父親にげんこつを落とされた。 そんな他愛もない理由で、世界の終わりなんて大それたものを望んだあの日。 泣きながら家を飛び出しては途方に暮れ、夕方になると探しにきた兄に手をひかれて家路についた。 やがて少しずつ成長していくにつれて、私は当たり前のことを学んだ。 私がいくら自分勝手に望もうと、世界は終わりなんてしない。 それ以前に、「世界の終わり」を望むこと自体がなくなっていた。 厳しくも心の奥底では優しかった両親、いつも私を大切にしてくれる兄、 沢山の友達、楽しい毎日。 時々イヤなことはあったけれど―― それでもやっぱり、私にとって世界は輝いていたから。 なのに―― 私は、窓の外に視線を向けた。 視界に飛び込んでくるのは一面の花、花、花。 醜いかと言われるとそうではない。 むしろ、カラフルな原色に彩られたその花は、綺麗だと言ってもいいだろう。 だけど、すべてを飲み込むかのようにそこら一面に咲き誇るその姿は、今となってはどこまでも禍々しかった。 ”フロワロ”。 そう名づけられた、怪しい色彩を放つ破滅の花は、 一昨日よりも、昨日よりも、着実にその密度を増してきてるかのようだった。 もはやそれは、遠い国の御伽噺でも、遥か未来の話でも、一年後の話ですらなかった。 「世界の終わり」は、もはや目の前に迫っているのだ。 私は溜息をひとつつくと、カーテンをそっと閉めた。 この国、いや、この星のいたるところに、フロワロが咲き始めてもう三年以上が経つ。 街中でも時折見かけらるようになったその花は初めのうちこそ、 遠慮深げにひっそりと咲いているように私の目には映った。 次の日には大抵、誰かに駆除されてなくなってしまっていたけれど。 だから当時の私は、その花がそんなに悪いものだとは思えなかった。 それはきっと、私だけじゃない。 周囲の友達も、大人たちですらもみんなそうだったのだ。 結局のところ、何年後の破滅よりも明日の食事を心配しなくては、人は生きていけない。 この花が地上を覆い尽くす時、世界は滅びる―― なんてことを言われても、現実感がまるでなかった。 誰もが、うすぼんやりとしたぬるま湯のような淡い恐怖に侵されつつも、 心のどこかでは、「『誰か』が『なんとか』してくれるだろう」そう考えていたに違いない。 そして、その「誰か」は確かに現れた。 今は亡き大統領に見初められたというそのギルドは、三年間の沈黙ののち、 ――なんでも、フロワロの毒に侵され、眠っていたという話だ―― 世界各地のドラゴンを次々と倒し、フロワロを散らしていった。 かく言う私も、彼らにおおいに世話になった人間の一人だ。 彼らは、旅先で記憶を失い、音信不通になっていた私の兄を連れ戻してくれたのだ。 (この人たちならきっと、この世界も救ってくれる!) 私はそう信じた。 言葉にすると陳腐かもしれないけれど――彼らはまさしく、希望の光だったのだ。 やがて彼らは、決戦の地へと赴いた。 恐らくは、私のように平凡に生きてきた人間には知る余地もなく、 想像もつかないような、強大な相手の元へ。 私のかけた、「絶対に生きて帰ってきてね!」との言葉に 大きく頷いてくれた彼らの笑顔が、今でもこの目に焼きついて離れない。 そして彼らは――二度と戻ってこなかった。 彼らだけではない。 彼らの遅すぎる帰還を待てず、私でも名前を聞いたことのあるような有名ギルド、 「王者の剣」をはじめとして、無数のハントマンたちが彼の地に赴き、そのまま消息をたった。 たった一つのギルドの活躍で、一時期はほとんど地上から消滅しかけていたフロワロが、 再び蔓延して街中にまで我が物顔でのさばるようになるまでの間に、長い時間は必要としなかった。 そこでやっと、世界中の誰もがようやく気づいたのだ。 本当に世界は終わる、と。 それから後のことは正直、思い出したくもない。 恐怖と焦燥に狩られた人々は次々と暴徒と化した。 ドラゴンの襲撃を待たずして、人々は人間同士で勝手に奪い合い、犯し合い、殺し合った。 それはまるで、悪夢のようだった。 法も良心も、正義の二文字すらも、たちまちのうちに、まったく意味を成さないものと成り果てた。 今となってはもはや、大統領亡きあと、この国を救うべく奔走していたメナスさんの生死ですらさだかでない有様だ。 記憶を取り戻して家に帰ったあとは、ひたすらに私を護り続けてくれた ハントマンあがりの頼れる兄がいなければ、私もこうして無事ではいられなかっただろう。 あの凄まじいまでの暴動が起こったのは何日前のことだったか。 いや、何週間――? 絶望に満ちた日々の中で、もはや私の中からは、月日の感覚すらも消失しようとしていた。 記憶を取り戻して家に帰ったあとは、ひたすらに私を護り続けてくれた ハントマンあがりの頼れる兄がいなければ、私もこうして無事ではいられなかっただろう。 あの凄まじいまでの暴動が起こったのは何日前のことだったか。 いや、何週間――? 絶望に満ちた日々の中で、もはや私の中からは、月日の感覚すらも消失しようとしていた。 両親は既に何年も前に亡くなっていたし、友達と呼べる人もいなくなってしまった。 今の私に残されたのは、兄だけだ。 『コンコンコン』 その時、家のドアがノックされた。 私はハッとしてその方向を見つめる。 一瞬の沈黙、そして再度ドアが叩かれた。 『コンコンコンコンコン』 私は動かない。 まだドアを開けてはいけない。 『コンコンコンコン』 ――兄だ。 どうやら、食料の調達から戻ってきたらしい。 「いいか、3回、5回、4回の順にドアをノックするのが僕だ。 それ以外は絶対にドアを開けるんじゃない」 破滅に向かう世界の中で、私と兄の間に生まれた約束事。 私はほっと一息つくと、ドアに歩み寄り閂を開いた。 「おかえりなさい、おにいちゃん。 今日は早かったね、もっと遅くなると思って……」 ドアの中に素早く滑り込んできた男の姿を見て、私は凍りついた。 (違う、おにいちゃんじゃ……ない……!) 「やあ、久しぶりだな」 私の目を覗きこむように見据えて口元を歪ませた その男は、隣の家に住む男だった。 どうやら私に好意、というよりは邪な感情に近いものを抱いていたらしく、 無遠慮な視線を向けてくるようなこともあり、 決して好ましいタイプではなかったが、毛嫌いするほどでもなかったので、 会えば挨拶ぐらいは交わす、そんな普通の隣人だった。――かつては。 だが、今の彼は、例に漏れず、すっかり変貌を遂げていた。 ただ生き延びるだけで、様々なことがあったのだろう。 バサバサの髪、ボロボロの衣服、そしてなにより、焦点の定まらない血走った目。 この人はもうまともじゃない――私の理性はそう判断した。 「どうして……?」 自分でも意識しないまま、呟きが口から漏れる。 様々な意味を内包しての言葉だったが、彼は勝手に独自の解釈をしたようだった。 「ああ。どうして合図を知ってたかって? 君のお兄さんが、家に帰る時にこうやってドアを叩いてるのいつも確認してたからな。 隣に住んでるんだから、それぐらいはわかるさ。 最近、物騒になったからなあ、怖いよなあ。 やっぱり、用心はしなきゃだよな、え?」 言いながら、じりじりと私の方へと間合いを詰めてくる。 「お願い……ここから、出て行って……」 私は既に、涙声になっていた。 舐めまわすような目で見られるだけで、体の震えが止まらない。 「やだなあ。どうしてそんなこというのかねえ。 隣同士じゃないか……俺は、君を守ってあげてもいいって考えてるんだぜ? ……なあ、こっちに来いよ、俺を信じてさ」 「結構です! 私には、おにいちゃんがいるんですから! あなたの助けなんて……必要としてません!」 「そのお兄ちゃんは、君を一人にして、出かけてるんじゃないか? だから君は一人きりでこうして震えてるんだろ? 可哀想に……遠慮しなくていいんだぜ」 「遠慮なんかじゃありません! お願い……私はただ……おにいちゃんと静かに暮らしていたいだけなの……」 「いいからこっち来いってば、俺の家に来いよ」 「………! やっ、離してっ!」 右腕を掴まれた私は、反射的に反対の腕で男の頬を思いっきりはたいていた。 パチンという音が室内に響き渡る。 だが、音こそ派手ではあったものの、そんなか細い一撃は所詮逆効果でしかなかった。 「ってぇ! ンのアマ! 大人しくしてりゃあつけあがりやがって!」 「きゃっ! やめ……て! 放して!」 必死で抵抗するが、大の男の力に抗えるはずもない。 私はたちまち、ベッドの上に押し倒され、押さえ込まれてしまう。 両肩を大きく上下させてる男の荒い息が顔にかかり、あまりの不快さに顔が歪む。 「大人しくついてくれば家で可愛がってやろうと思ってたが…… そんな態度に出るんじゃしょうがねえな。この場で犯してやる」 「やあ…… 許して……くだ、さい…… おねがい、します……」 「誰がやめるかよ、バカ」 「んっ……んぐぅ………ぅぅぅ……!!!」 無理やり口付けされ、ぬめっとする舌が私の口中まで入ってきた。 そのおぞましさに全身の毛穴がぞわっと開く。 噛み切ってやる、そんなことすら考えられなかった。 「はぁ……はぁ…ははっ! お前はもう、俺のものだ! あはははははひゃはひゃひゃ!」 狂ったように笑いながら、男は乱暴に私の衣服を引きちぎった。 ボタンが弾け飛び、胸があらわになる。 「けっ、思ったとおり貧相な胸だな! それでも相手にしてやるんだからありがたく思え」 男は悪態をつき、私の胸にむしゃぶりついてきた。 乳首を乱暴に舌先で弄くり、品のない音を立てて吸い上げる。 まだ誰にも触れさせたことも――見せたことすらなかったのに。 あまりの羞恥とくやしさと情けなさで、頭の中が真っ白になる。 「さあ、こっちの方はどうだ」 とうとう男の手が、下半身まで伸びてきた。 きつく太股を締め上げようとしても、哀しいほどにあっさりと突破されてしまう。 男の手は、私の一番敏感な部分を直接撫で上げた。 再び走る悪寒。一瞬のうちに全身が総毛立つ。 「案の定、だな。毛も生え揃ってやしねえ。 まだ濡れてもいないようだが……なに、すぐ気持ちよくなって俺のを欲しがるようになるぜ」 「いい加減に……して!」 これがきっと最後の虚勢だ。今にも折れそうな心をなんとか奮い立たせて私は男を睨み付ける。 「いつまでも意地はっててもしょうがねえだろ? どうせ、もうすぐなにもかもおしまいなんだ。世界が終わってしまう前に、最期にいい思い出作ろうぜ」 世界が――終わってしまう前に? 冗談じゃない。 最後に私が望んでいることはのは――こんなんじゃ、ない―― 「おにいちゃん……たすけ……て……」 「おいおい、いい加減に諦めろよ。 そう都合よく助けになんて来るわけねえだろ。案外あいつだって今頃、他の女を襲ってたりして……」 「……誰が他の女を襲ってるって?」 静かなトーンの、しかし背筋を凍らせるほどの殺意に満ちた声が男の背後から聞こえた。 「え…… ……………ぐぉぇっ!」 振り向いたその顔面に横殴りの正拳が打ち込まれ、男は派手に吹き飛んだ。 そこに立っていたのは、おにいちゃん。 私と男が気づかないうちに帰宅し、異変に気づいて男の背後まで迫ってきていたのだ。 「貴様……よくも、よくも……ッ!」 「お……にいちゃん!」 「くっ…… もう大丈夫だ……少し待っててくれ。 今すぐこいつを、殺してやるから!」 おにいちゃんは言うが早いか、渾身の一撃を受けて起き上がれずにいる男の上に 馬乗りになって、顔面に何度も拳を叩き込んだ。 「この外道がッ! よくも妹にぃぃぃ!」 鬼気迫る表情で、取り憑かれたように拳をふるい続けるおにいちゃん。 不意をつかれて先手を奪われた男はもはや、反撃も、逃げることも出来ずただただ一方的に殴られていた。 一発殴られるごとに血と前歯が飛び散り、顔面がドス黒く腫れ上がっていく。 「おにいちゃん、もうやめてっ! 死んじゃうよっ!」 「だけどこいつ……お前のことを……!」 「もういい! もういいの! 私は大丈夫だから……おにいちゃんのそんな姿なんてみたくないの……!」 おにいちゃんはまだ怒りに拳を震わせながら、それでもようやく、 一心不乱に男を殴り続けていた手を止めてくれた。 変わりに男の襟首を掴むと、ぐいと引き寄せて言う。 「おい……妹に感謝するんだな。 早くここから出て行け! そして二度と僕たちの前に姿を現せるな……! もしその薄汚い姿を次に見かけたら、次は妹が何を言っても僕が許さない……わかったな?」 男は鮮血に染まった顔で、弱々しく何度も首を上下させた。 「ふん……さあ、早く消えろ!」 壁に突き飛ばされ、よろよろとおぼつかない足取りで外へ消えていく男。 おにいちゃんは外まで出てその姿を確認すると、しっかりと戸締りをして私のもとまで戻ってきた。 服がボロボロになってしまった私に、そっと自分の上着をかけてくれる。 「……すまない、僕が遅くなったせいでこんな目に……!」 「ううん、ドアを開けちゃった私が悪かったの…… あはは……なんか合図をこっそり見られてたみたいで……」 「………くそっ」 「……そんな顔しないで、おにいちゃん。 私、ほんとに大丈夫だよ」 間近に、おにいちゃんの心配そうな顔が近づく。 ああ―― いつもの、慈愛に満ちた目だ。 優しく私を見つめて、いつもどんなときも護ってくれる、 私の知ってる、一番大好きなおにいちゃん。 「一時はもう駄目かと思ったけど…… その…………最後までされてないから」 「……そ、そっか」 気まずそうに目をそらして頬を掻くおにいちゃん。 こんな場合だというのに、そんなおにいちゃんがなんだか可愛くて 私はほんのちょっとだけ吹き出しそうになった。 「助けてくれてありがと……おにいちゃん」 私は、おにいちゃんのたくましい胸の中にもたれかかる。 おにいちゃんは、ちょっとぎこちない動きで、それでも私をそっと抱きしめてくれた。 「髪、撫でてくれる? おにいちゃんに撫でられるの大好きなの。 すっごく落ち着くの」 「……ああ。いいよ」 私に乞われるまま、おにいちゃんは、 私の頭を、お気に入りのおっきなリボンごと優しく撫でてくれた。 「……ふふっ。おにいちゃんにこうしてもらうの、結構久しぶりだよね」 「そう言われてみるとそうかもな……」 「覚えてる? 小さいころよく私が家出してさ、いつもおにいちゃんが迎えにきて、 泣いてる私の頭撫でながら慰めてくれてたの」 「覚えてるよ。お前、ことあるごとに家を飛び出してたよなあ…… なにがそんなに不満だったんだ?」 「……なにが不満だったんだろね?」 私とおにいちゃんは、顔を見合わせて少しだけ笑いあった。 ようやく、張り詰めた空気が弛緩したようだった。 「……ねえ、おにいちゃん」 「ん?」 「……………もうすぐ終わっちゃうんだよね、世界」 「…………………」 おにいちゃんの手の動きがピタリと止まった。 長い沈黙のあと、結局はポツリと呟く。 「……ああ」 「だよね」 それはもはや、世界中の誰にでもわかりきっていること。 おにいちゃんも、今更否定しても仕方がないと思ったようだ。 (世界が終わってしまう前に、か……) 「なんで急にそんなこと言うんだよ?」 私はその質問には答えなかった。 その代わりに、ありったけの勇気を振り絞って ずっと言いたかったけど言えなかった質問を口にする。 「……おにいちゃん、私のこと、好き?」 「……また唐突だな」 「答えて」 「……好きに決まってるじゃないか。 お前はいつだって、一番大切な僕の妹さ」 「違う、そうじゃないの」 「そうじゃない、って……」 怪訝そうな顔をするおにいちゃん。 でも私にはわかってる。この怪訝そうな顔は、それほど真実を示していない。 「……本当はわかってるよね? 私の言ってる意味。 妹としてじゃなくて……女として、好き?」 「な、なに馬鹿なことを……」 「………私は好きだよ。おにいちゃんのこと。 もちろん、おにいちゃんとしてもだけど……それ以上に、一人の男の人として」 狼狽するおにいちゃんの目を、私はまっすぐ見つめる。 そうだ。もう、残された時間はほとんどない。 今言わないで、いつ言うんだ。 ぶつけよう。私の本当の気持ち、本当の心を。 「おにいちゃん……好き。愛してるの。」 「……僕たちは……兄妹なんだよ……」 「わかってる……! そんなの、ずっと昔からわかってるよ! だからでしょ? だからおにいちゃんも家を出て行ったんでしょ?」 「え……?」 おにいちゃんの目が、驚愕に開かれる。 「私のこと、妹として見れなくて、 でもやっぱり兄妹だからどうしようもなくて、それでハントマンになって家を出ていった。 違う?」 「………………………」 「否定しないの?」 「……………僕は……」 「…………わかるの。私も一緒だったから。 同じ目でおにいちゃんのことずっと見てた。 毎日、毎日、胸が張り裂けそうだった。 だからおにいちゃんが旅に出るんだってきいたとき、 これでやっと、ただの妹に戻れると思った」 「………ああ……そんな……」 「でもね、駄目だったよ。 不思議だよね。隣にいないと、余計に気づかされちゃうの。 どれだけおにいちゃんのこと、愛してたのかって……思い知らされちゃった」 「……………」 「おにいちゃんが帰ってきてくれたとき、ほんとに嬉しかったよ。 ……それでもやっぱり、言っちゃだめだと思った。 血が繋がってるんだもん、兄妹だもん。そう、自分に必死で言い聞かせて。 …………でも、さっきやっと決意したんだ。 どうせ世界が終わっちゃうのなら……私はもう、ためらわない。 兄妹としてじゃなく………男と女としておにいちゃんと最後の時間を過ごしたいの」 「………………………………………僕、は……」 「……もういっかい言うね。 好きです。……愛してます。 最後に私のこと…………一人の女として、愛してくれませんか?」 「………………………」 おにいちゃんは、すぐにはなにも言葉を返してくれなかった。 唇をきゅっと硬く結び、苦悶の表情を浮かべている。 私も、催促の言葉などかけず、その瞳だけを見つめ続ける。 伝えたいことは全部伝えた。 あとはただ待とう。おにいちゃんが答えを出してくれるのを。 「………………………… …………………………………… ……………………………………………… ああ、わかったよ、言うよ! 僕は……いや、僕もお前のこと、愛してるよッ!」 「……………おにい……ちゃん」 「そうだよ、何もかもその通りだよ! 怖かった……いつか襲い掛かってしまいそうなぐらい…… それぐらい愛してた……! だから、家を出たんだ……! なにもかも……お前と一緒だよ………!」 「……ああ………」 人は、喜びのあまり言葉がでなくなることもあるのだと、その時私は初めて知った。 「お前になにもかも言わせちゃって、駄目な兄、いや、駄目な男だよな…… 遅くなったけど……僕にももう一度言わせて欲しい……愛してる……」 「うん…………私も…! 好き! 世界で一番愛してるの!」 もう、私たちの間に壁になるものはなにもなかった。 背骨が砕けそうなほどに強く抱き締められた。 無我夢中で口付けを交わし、互いの舌を、唾液を交換する。 おにいちゃんの舌は凄く柔らかくて、暖かくて、やっぱり優しかった。 「ねえ……ほら、触ってみて」 長いキスを終えたあと、私はおにいちゃんの手をとって、 自分の胸へとあてがった。 「私、こんなにドキドキしてるんだよ。わかる?」 「ああ、わかるよ。凄い早さでとくとくいってる」 「なんだか、まだ夢を見てるみたい……」 「……夢なんかじゃないさ」 私の鼓動を確かめるためだけに胸に触れていたおにいちゃんの手の動きに、 今度ははっきりとした意思が宿る。 「あっ……やん………」 手のひらで胸全体を撫でさすられたあとは、先端をそっと摘まれ、刺激を与えられる。 やがては、胸だけでなく、おへそのあたりにも、その下の方にも―― 触れるか触れないかぐらいのところで撫ぜられるだけでも、いちいち体がビクンと小さく刎ねてしまう。 私は今、おにいちゃんに愛されてる。 そう思うだけで、体の奥底から熱くて鋭い何かがこみ上げてくる。 おにいちゃんはそれからも、たっぷりと時間をかけながら、 私の衣服をすべて脱がせ、丹念に私の全身を愛撫してくれた。 このままだと、一人だけで恥ずかしい姿を晒してしまいそうだった。 「おにいちゃん……今度は私にもやらせて」 私は、おにいちゃんを制すると、私と同じように服を脱いでもらった。 「わ……凄い……」 最後の布切れの奥から勢いよく飛び出したそれを見た私は、 端から見ると、きっと滑稽なほどに目を丸くしていだろう。 「昔は全然こんなじゃなかったのに……」 「昔って何年前だよ」 「10年ぐらい前、かな……」 今、私の前にあるそれは、幼き日の記憶の中にあったものとは 形状も大きさも、あまりにかけはなれていた。 硬くて太くて、先端は奇妙な形に膨らんでいる。、 「男の人っのて、こんなになるんだね。 ………触っても、いい?」 「うん。あらたまって言われると照れるけど……」 私はおずおずと手を伸ばして、その部位に触れた。 それは、見た目通り――というよりも見た目以上に硬く、がっちりとしていた。 手のひらを通して、ドクンドクンという震えが伝わってくる。 「わあ、すっごく硬い…… 熱くて、ごつごつしてて、それになんだか……脈うってる」 「い、いちいち言わなくていいよ……恥ずかしいじゃないか」 「それにしても、変な形……」 間近でまじまじと見つめる。 初めはグロテスクに見えていたそれだったが、 よく見るとなんとなく愛嬌があって可愛い――ような気もする。 ほんの少しだけ躊躇したが、私はそれに口付けをした。 蒸れた汗のような匂いが鼻をくすぐる。 「お、お前……どこでそんなことを覚えたんだ……!」 素っ頓狂な声をあげるおにいちゃん。 「こうしたら男の人って喜んでくれるんだよね? 友達がよくそんな話してたから知ってるよ」 「マジかよ……まったく、最近の若いやつらときたら」 「……いくつも年なんて離れてないくせに。 でも変な誤解しないでね……こんなこと実際にするのは初めてだよ」 「そんなのわかってるさ。でも、そんなことしなくていいよ、 最近ほら、清潔とかとは程遠い毎日おくってたし……汚いよ」 「ううん、汚くなんてないよ。 ……おにいちゃんの味がする」 「…………バカだな、お前」 「バカでいいもん……んっ…ちゅぱ…」 「……………くぅっ……」 どこをどうすればいいのかもわからず、ただただ無我夢中で舌を這わせただけだったけど、 おにいちゃんは気持ち良さそうな声を幾度もあげてくれたのが心底嬉しかった。 (あ……なんか先っちょの方から……染み出てきた) すっぱいような苦いような、不思議な味がするこの液体は、 おにいちゃんがちゃんと気持ちよくなってくれている証なんだろうか。 「……なあ」 「………なあに?」 おにいちゃんが、私の顔を自身から引き離して言った。 「もう、これ以上我慢できないよ。……お前が、欲しい」 「………うん。私も、おにいちゃんの……欲しい」 そして、おにいちゃんは、私を仰向けに横たわらせると、 自らの先端を私の入り口へとあてがった。 自分でも恥ずかしくなってしまうぐらいにそこは潤っていて、 既におにいちゃんを受け入れる準備は出来ていた。 「いい? いくよ」 「うん。来て……」 私の返事を受けて、おにいちゃんは少しずつ私の中へと体を進めた。 「…………あぁぁっ!!」 先端がほんの少し入っただけで思わず、悲鳴をあげてしまった。 ――痛いなんてものじゃなかった。 例えるならば、体が引き裂かれているかのような、そんな痛みが下半身に響いている。 「大丈夫か? そんなに辛いんだったら、無理しなくても……」 「続けて………… おにいちゃんのだから……大丈夫」 「……わかった」 確かに痛かった。 だけど、決して辛くはなかった。 私はずっと、この瞬間を夢見ていたのだから。 おにいちゃんが、ゆっくりと私の中へと入ってくる。 痛みは私の奥底で、少しずつ別の感覚に摩り替わっていく。 ついに―― ついに私は、幼き日からずっと愛していたおにいちゃんとひとつになれたのだ。 「ずっと……ずっと一緒にいてね……おにいちゃん……」 「ああ……もう、絶対にはなさない……」 私はいつしか、とめどなくこみ上げる歓喜に両頬を濡らしていた。 うすぼんやりとした視界の中におにいちゃんの姿だけが映り、やがて――他の何も見えなくなった。 そして――嵐のように情熱的だった時間は過ぎ去った。 今は、そよ風のように柔らかい時間だけがゆったりと流れている。 おにいちゃんは、ずっと私の頭を優しく撫でてくれている。 私は、その温かい胸の中に抱かれたまま、ベッドの脇の窓に手を伸ばし、 少しだけカーテンを開いて、外に目を向けた。 花、花、花、花、花、花、花、花、花、 花、花、花、花、花、花、花、花、花、 花、花、花、花、花、花、花、花、花、 花、花、花、花、花、花、花、花、花、 花、花、花、花、花、花、花、花、花、 花、花、花、花、花、花、花、花、花 花、花、花、花、花、花、花、花、花、 花、花、花、花、花、花、花、花、花 花、花、花、花、花、花、花、花、花。 気のせいじゃない。フロワロは、確実に増殖している。 破滅の足音は、一秒たりとも待ってくれない。 たぶん、私たちに残された時間はもうほとんどないのだろう。 最期の時が訪れるのは一週間後? 明日? それとも、一分後? ――それでも、構わない。もう、怖くない。 最後にあと10秒―― もう一言だけ伝えることが出来れば、それで十分だ。 最愛の人の耳元でその言葉を囁く。 「おにいちゃん……私、おにいちゃんの側にいれて本当に幸せだったよ」 おにいちゃんは、何も言わずに、ただ私の手をとり、ギュッと力を込めてきた。 私もまた、その手を強く、強く握り返した。 (了)
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レジェンドクエストI レジェンドクエストI各章情報 使用可能SPカード 各章情報 章 タイトル モンスター 合計HP 加点要素 最大ポイント 1 旅立ち スライムベススライムドラキー 1942 SPカードを使う 10 2 竜の棲む洞窟 キースドラゴンドラゴンダースドラゴン 3293 SP秘剣ドラゴン斬りを使うとどめの一撃を放つ 25 3 死霊のつどいし地 メーダロードヘルゴースト死霊の騎士 2165 SPカードを使う 10 4 メルキドの守護者 怒りの魔人 3400 SPロトの紋章を使うロトの紋章の追加効果が2回以上発動するとどめの一撃を放つ(必殺Vカッター) 35 5 滅びの街 スターキメラだいまどうドラゴン 2644 SPカードを使う 10 6 悪魔の使い 悪魔の騎士 3200 SPカードを使うとどめの一撃を放つ(必殺Vカッター) 25 7 闇へのいざない キースドラゴン竜王人間体ダースドラゴン 4600 SPロトの紋章を使うロトの紋章の追加効果が2回以上発動するとどめの一撃を放つ 25 8 最後の戦い 竜王 5200 SP秘剣ドラゴン斬りを使うとどめの一撃を放つ(必殺Vカッター) 60 真竜王 6200 ※クリア後の「魔王戦からはじめる」では竜王または真竜王のどちらかがランダムに出現。 使用可能SPカード S-009 秘剣ドラゴン斬り 竜のうろこすら切り裂く剣技で敵全体を攻撃する必殺技だ! 敵全体 ロトの血を引くもの S-018 ロトの紋章 一定確率で攻撃に追加ダメージ 味方全体 ロトの血を引くもの DQ-01II ロトの血を引く者 上向きに指すと秘剣ドラゴン斬り下向きに刺すとロトの紋章 特殊 ドラゴンクエストI 使用できるSPカードが2種類しかなく、運が絡むのは「ロトの紋章」だけなので、比較的高得点を取りやすい。 第2章・第4章・第6章は攻撃力の高い魔物が出現するため、HPの高いチームを組みたい。 第2章・第7章・第8章はドラゴン系の魔物しか出現しないので、 ドラゴンキラーなどのドラゴンに強い武器があると戦いが楽になる。 僧侶の祝福、おおきづち、いばらドラゴン、 -- (名無しさん) 2010-06-14 16 42 53 道場するだけならバトマス(ドラゴンキラーセット装備)ドラゴンキッズ、メタルハンターでつばぜりあいなしで勝率100%、人間体の1ターン目闇のいざないを喰らうかどうかが重要。 -- (あん) 2010-06-20 13 25 13 伝説の勇者でギリギリランクSとれた。 -- (ゴンドラキラー) 2010-07-22 06 19 04 魔王戦から始めるで真竜王に負けたら、セーブ時に、データが壊れかけていますと表示された。どうすればいいでしょうか? -- (名無しさん) 2010-07-25 15 58 47 これとⅤのレジェクエは1回の試合で2体以上同じ魔物が出る章がない -- (はぐメタ) 2010-07-30 04 19 30 ビクトリーのレジェンドクエストをやってみたけど思っていたよりかなり難しい・・・ -- (エド) 2010-08-20 16 24 25 ビクトリーのレジェンドクエスト1の悪魔の騎士には王女の愛(2ターン効果継続?)でボーナスポイントがつきます。(ボーナスがつかない場合は18点です。) -- (テリス) 2010-08-20 21 40 35 ビクトリーの7章はWインパクトでも満点取れました -- (名無しさん) 2010-08-21 15 07 28 (ビクトリー版)もしかしたらEXはまた自己満足の世界かもしれないが、200点でSランク、EXを目指せ、と言われた。EX取るにはどうしたらいいのだろう? -- (ケンシン) 2010-08-23 09 17 58 ↑負けてコンティニューしないこと。リセットはしても良い。 -- (名無しさん) 2010-08-23 09 52 56 名前 コメント すべてのコメントを見る
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コマンド 竜剣 c-「連続斬り」 12547 , 12448 , 13494 , アースドラゴン に 合計38489 のダメージを与えた。 すいとる!-c-のHPが1924回復した! 竜剣*18 励ます*1 アースドラゴンは りせいをうしなった! 89 , 92 , 85 , 88 , c- に 354 のダメージを与えた。
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テーマは「お前ら鬼畜ジェン爺好きだな!でも俺は普通のジェン爺も好きなんだ」 ……ごめんなさい石を投げないでください。以下読んでおくと分かりやすいキャラ設定 カエラ:第一人称。駆け出しローグ。 姉御:女サムライ。カエラの師匠。受け。 彼:ヒーラー。今回も空気。 ギルマス:メイジ。非常にによくでしゃばる。 あっちゃん:近所の子供(?)。後ろが透けて見えるほど影が薄い。 ニギリオのサブイベントに関する記述があります。実際にはありえない順序の部分がありますが お目こぼしいただけると幸いです。 「うー……」 「疲れてるねお姉ちゃん」 いつもの休日。 よく晴れたいい日だと言うのにベッドに突っ伏しているあたしは決して不健全な生活を送っているわけではない。 断じてない。 あたしの気力を根こそぎ奪うのは、ここ連日の竜狩りで蓄積された疲労なのだ。 「そーなのよ、ポータルが使えるようになってから毎日のように狩りに出かけるようになってさ。 体力が資本のハントマンとはいえさすがに応えるよこれ」 頭を上げ、窓枠にひじをかけて部屋を覗き込んでくるあっちゃんに答える。 「それにしても、休みの日には毎日来てくれるけどあっちゃん意外とヒマなの? ううん、迷惑とかじゃないんだけどさ。おうちの人とかどう思ってるかなって」 「パパとママは何も言わないよ。それに僕、ここから他へはいけないし」 「そうなの?」 「そうなの。それより、疲れてるなら慰安旅行とか提案してみたら?温泉とか」 「温泉かあ……一度行って見たいけど、無理だと思うなー。また船に乗らなきゃいけないし、 現地でもお金がかかるし、それに今が大事なときだからそんな暇無いと思うよ」 「そうかな。ギルマスの人が温泉行こうって思ってたよ、あ、いや、そんな顔してたよ」 「くすっ。どんな顔よー」 「いいじゃない、ダメもとで言ってみなよぅ。きっと連れて行ってくれるって」 「へーへー。じゃ無理だとは思うけど行って見ますかね」 そんなわけであたしは一階に降りる。 そしてギルマスと出会い頭に飛んできた言葉は、 「あ、いいところに。出かけるから準備して」 「また!?」 「慰安旅行に行くよ。聞いて喜べ、行き先は温泉宿だ!」 「えええぇっ!?」 あたしは二階に駆け戻ることになった。 ―――――――――――――――――――― アイゼン東、ニギリオの宿。 「はい到着ぁく!『皆様、長い船旅ご苦労様でした』」 「……それは何かの皮肉か?」 「ポータルを使って徒歩三時間だもんね」 そうなんだよね。さっき知ったことだけどこの隔絶された半島にはポータルが設置してあって、 割と簡単にここまで来れちゃったのだ。 「文句言わない!せっかくの温泉宿なんだから」 「それなんだが……おまえ何か俺達に隠してないか」 「……何のことかな」 「とぼけるな。私たちに装備を忘れるなと念押しした時点でモロバレだ」 薄笑いしながらワザとらしく目を背けるギルマスを姉御とリーダーが目で問い詰める。 「…… フハハハハハハハハ! 実はこの近くのドーマ火山に帝竜がへぶっ!?」 姉御がどこからとも無く取り出したハリセンをギルマスの顔面に叩きつける。 リーダーの「そんなことだと思ったぜ」という嘆息が漏れた。 「あつつつつ……いつの間にそんなツッコミスキルを取得したんだい」 「黙れボケが。日ごろの疲れを取るための慰安旅行と言いつつ到着したら 実際には大物退治をさせようなどとお前には人間の血が流れていないのか」 「あ、休暇はほんとだよ?今日はゆっくり休んで、明日はドーマ火山で溶岩をせき止めて 熱を火山内に溜め込んでる大物ドラゴンを排除。で、明後日僕たちはより暖かくなった温泉に浸かり、 溶岩から力を受け取れなくなった帝竜は例の英雄さんたちが倒してくれる、と」 「結局のところまたサポートなんですね」 「まあね。ともかく間にドラゴン退治が挟まってるだけだし、せっかくの温泉なんだから楽しんでよ」 「しゃーないな、行こうシンシア」 リーダーと副長が、姉御が、姫ちゃんが思い思いに宿の門をくぐっていく。 あたしも後を追おうとしたところでギルマスに呼び止められた。 「ちょっと」 「はい?」 「一つ注意しておきたいんだけど、この宿は表向きひなびた温泉宿だけど 裏では色々な闇の仕事が行きかう場所だから注意して欲しい。 特にここの主のジェンジェン翁は小物のフリして本物の極道だから気をつけてね」 「あ、わかりました」 「うん……ここは、人の汚さが見える場所だ」 「……?」 ―――――――――――――――――――― ほっかほっかぴっかぴっかつるつる、るん。 温泉っていいね。 なんてったって足を伸ばしてゆったりと入れるのがいい。 それと湯上りのコーヒー牛乳がまた格別で……なんかオヤジ臭いかな? 他に感動したのは畳だね。 眠るにはちょっと固いけど寝転ぶだけであんなに心地いい床材ってのはなかなか無いんじゃないかな。 カザンに来たサムライがわざわざ畳を一枚だけ買って洋間に敷いたって話を聞いたときには笑ったけど、 あれなら無理ないよね。 さて次は彼を探し出して一緒に卓球でも…… と、そこであたしは向こうから知らない人と連れ合ってやってくる姉御を発見した。 「青眼か、確かにそりゃあたいの眼中には無かったねぇ」 「小生も詳しいことは分かりませんが、敵の攻撃を弾くのに適した型とのことでした」 ……言葉遣いが変だ。ショウセイ? 「やっほう。姉御ー」 とりあえず声を掛けてみることにした。 「ん、カエラか」 こっちが姉御。あたしの師匠で、ギルドのサムライ。 ちょっとした事件があってここ半月ほど口を利いてくれなかったが最近は元通りだ。 「おや、お仲間かい?」 そしてこっちは。 「……きつねさん?」 ぺし。 叩かれた。 「……失礼だろうが」 「あはは、よく言われるよ」 その人はやっぱりお侍さんで、頭の上にその髪と同じ色をしたふわふわの耳があった。 エデンの人間なら誰だって知っていることだけど、この星の人間はヒトとルシェ、二つの人種に分かれている。 東大陸には主にヒトが、西大陸には主にルシェが住んでいて、人口は大体とんとん。 ウチのギルドには一人もルシェがいないんだけど、ルシェは比較的身体能力に優れ、また頭脳にも優れ…… ……あれ?ヒトが勝ってるところって、どこ? ともかく、その人はルシェ女性の証である耳を持っていた。 「これが小生の所属するギルドのカエラです。……こちら、先程知り合った方だ」 「あ、よろしく」 「よろしく。それにしてもなんだ、従者さん付きとは結構やるねえ」 その狐侍さんが愛想よくにへらと笑う。 あたしを指差してそう言うと姉御はとんでもないとばかりにぶんぶん首を振った。 「滅相も無い。小生は従者を連れられるほどの熟者ではありませぬ故、これは単なる後輩になります」 「そうなのかい?」 「あ、はい、まあ。あたし悪事してとっつかまったクチなんで。 で、しばらく稽古をつけてもらったのが姉御」 「ふうん。ま、立ち話もなんだし、そこの休憩所に入らないかい?」 「お待たせしました、きつねうどんです」 「おお、お待ちかね」 「……(ねえ姉御、この人やっぱりきつ)」 「(やめんか、失礼だろうが)」 あたし達は休憩所に場所を移し、お互いの旅の話を聞かせあっていた。 「しかしね、世界中を駆け巡って竜退治ってのはいいね。なかなかできることじゃないよ」 「それ言ったらそっちの、東大陸中を一人旅の方が凄いよ。仲間はいないの?」 「あたいは代々サムライの家系なんだけどね。仕える主人が見つからないもんで こうして旅をしてるのさ。ここに来たのはまあ、物見遊山なんだけどね」 たぶんかなりの凄腕であるだろう狐侍さんは、そう言って頭をかいた。 むう。こうして見るとそうは見えないんだけどなあ。 「サムライの家系というと、御身はアイゼンのお生まれで?」 「そうさね。いや、昔はちゃんと仕える家があったんだよ?あたしも小さい頃はそこへ奉公に出たもんさね。 そこの家ってのが、奥さんと嬢ちゃんはいい人だったんだけどご主人が偏屈でね、その上ドケチ! ……ま、あの家がなくなってしまった今思い返せば割と楽しい一家だったかね」 「仕える家……ですか」 「サムライなんてのは大概何かに仕えるもんさね。それは主人だったり、剣の道だったりするけどね。 あんたは何に仕えてる?」 狐侍さんが姉御に問うた。 姉御はあごに手を当てながらしばらくゆっくりと頭をめぐらせ、ぽつりと言う。 「仲間……の命を守るという義でしょうか」 「あっはっはっは!よく言った、あんたいいルシェだね」 「?」 あたしは、そしてたぶん姉御も、疑問の意味で視線を返した。 どう見てもヒトにしか見えない姉御がルシェ? どういう意味だろう。 あたし達の表情に気付いたのか、狐侍さんが説明に入る。 「あ、いやそういう意味じゃなくってね…… なんていったらいいかな。 ……そうだ。いいかい、ヒトという言葉には……」 「あ、それ知ってる!『人という字は、人と人とが支えあって出来ているのです!』」 「……」 「……」 「……ヒトという言葉には、種族の名前である『ヒト』という意味と、心を持った 一つの人格であるという意味の『人』という意味の二つの意味があるんだ」 「ごめんなさい」 ものすごい赤っ恥をかいた。 まあまあと狐侍さんが肩をたたいて、続きを語り始める。 「そしてルシェにも、種族の名前である『ルシェ』とルシェの本質であるものを備えた人格である意味の『ルシェ』がある。 和を尊び、豊かな心で生きることを美徳とするのが『人』なら、 仲間のために命を張り、散った命は仲間が受け継いで先に進むのが『ルシェ』だ。 ということは、『人』であるルシェがいるのは当たり前だし、 『ルシェ』であるヒトがいたって何もおかしくないだろう?」 「はえー、なるほど!」 「恥ずかしながら小生も今まで知りませんでした。 思い返せば西大陸に行ったとき、強大な敵に立ち向かったヒトのハントマンにネバンの戦士の長が 『お前たちも立派なルシェの仲間だ』といっておりましたがあれはそういう意味だったのでしょう」 「ん。まあ、そういうことさね。 ……だから、昔はルシェであること、ヒトであることに大して意味なんて無かったんだ」 それまで快活にしゃべっていた狐侍さんが急に遠くを見るような顔で言い、 あたしと姉御は顔を見合わせた。 「……ちょいと、聞いてもいいかね。世間ではまだ、『アイゼンではルシェを差別する風習がある』 なんて噂がまかり通っているのかい?」 あたしと姉御はもう一度顔を見合わせた。 「噂が流れているというか」 「アイゼンでそう聞いて以来、すっかりその通りだと」 だんっ! 「アイゼンにそんなバカげた風習があってたまるもんかね!!」 突然の剣幕にあたしは若干ひるんだ。 狐侍さんはそれに気付くと、恥ずかしそうに頭をかいた。 「……あ、ああ、すまないね。本当にすまない。あたいとしたことが……ふぅ」 「失礼を申したのは小生のようですのでお気になさらず。 それより、今の事を詳しくお伺いしたいのですが」 「ん、ああ。そうさね、あんた達の仲間にルシェはいるかい?そのルシェが、アイゼンで他の仲間と比べて 悪い扱いを受けたなんてことは。もしくはルシェだけのパーティーが見下されたなんてことは? ん、いないのか。……まあ、一部にはそういったのもいたかも知らんがね。 表通りを歩く人たちでそんな手合いはまずいないはずだよ、少なくとも形式上はだ」 「ほう」 「考えてもごらんよ?岩と竹林ばかりの荒れた土地に、ルシェとヒトとが手を取り合い、 王が先頭を切って拓いたような国で、どうして民の半分を奴隷にしようなんて考えが出るもんかね」 「あ……」 「アイゼンの階級の最下層がルシェとされているのは、ルシェがサムライだった頃の名残さね。 西のルシェは孫子のために死に、東のルシェは主のために死ぬ。その頃の多くのルシェはサムライだったんだ。 だから自然とヒトを主とするルシェは増え、主人と従者という関係はヒトとルシェへと移り変わっていった。 ……あたい達は支配されていたから最下層になったんじゃない、サムライである事を選んだから ヒトの下に着いたんだ。それはミロスの言うような悪習じゃない、アイゼンの文化だったんだ!」 「アイゼンのルシェの誇りですか」 「そうさ。奉公だってそうやって出来た仕組みでね、生まれたときからヒトとルシェが一緒に生活し、 階級の差はあれど心には差なんてできない。一つの民として暮らしていたんだ。 まあ、長い歴史の中で感覚の麻痺してしまった貴族もいた。そういった貴族は平民を足蹴にし、 最下層のルシェを生まれつきの使用人と勘違いして横暴を尽くしたりしたがね、 それでも大体のところアイゼンは世界で一番、ルシェとヒトが共に生きる国であり続けた。 ルシェとヒトはお互いにいたわりあいねぎらいあい、子供達は人種など気にせず遊び、 奉公の子供がお使いに出れば肉屋の主人がいつも偉いねえといっておまけしてくれる。 そんな国だったんだ。……主人と使用人という垣根を越えて恋に落ちるものも多かったんだよ?」 「え、そうなんですか?」 「おお。ルシェの男は皆男前だし、ルシェの女は……あたいを見りゃ分かるだろう?」 このかわいい耳でどんな男もイチコロよ、とのたもう狐侍さんにあたし達は笑い、空気が少し明るくなる。 「っと……それがどうして今みたいなことになったんだか、今のアイゼンはどっかおかしいんだ」 「貴族と平民の間に大きな軋轢ができ、城下町が二分していましたね」 「うん。おかしくなり始めたのは四十年位前からかね。貴族の上のほうで腐敗が始まると同じくらいに、 アイゼンでのルシェとヒトの関係をどう勘違いしたんだか社会ダーウィニズムにかぶれた奴らが アイゼンの商売の基盤を侵し始めたんだ」 「(ねえ姉御、しゃか……ってなに?)」 「(ダーウィンの進化論を弱肉強食の意味に曲解し、更にそれを社会に当てはめて、社会は強いものが 生き残るのだから強者は弱者を搾取しても構わないのだという結論に仕立て上げた考えのことだ)」 「それまで仲良くやってたのが競争しなきゃ生きていけなくなる。 上からは階級間の礼を厳格に守るよう圧力がかかる。 そうなるとまず生まれた子供達が染まるのさ。子供が染まったらおしまいさね、 アイゼンの未来をになう土台が侵されたってことなんだから。 そうやって国全体が段々腐っていって今じゃアイゼンは民の心が荒みきった国に成り果ててる。 今の若いのには昔からルシェとヒトには格差があったと思い込んでるのも多いんじゃないかね」 「そうかも……しれませんね」 「しっかしね、困ったもんだ。現状を抜け出すには昔のアイゼンらしさを思い出すほか無いってのに、 ミロスなんかは逆にアイゼンの文化を取り払って平等主義を取り入れるべきだなんていってやがる。 その平等とやらをタテにして貧民やらルシェを食い物にしてる奴らがいっぱいいるってのにね。 ああゆう手合いはどこから流れてくるんだ、やっぱりカザンかね?」 「カザンに本拠地を置くものとしては耳に痛いことです」 「あや、そいつは悪いことを言ったかね」 「いえ、カザンのような新興国には数え切れない功罪があると思っております。 アイゼンを毒しているのはその罪の部分でしょう」 「………」 あたし達の間に何ともいえない沈黙が落ちた。 すっかり冷めてしまったお茶をすする。 「ま、でもね。実を言うとあたいはそんなに心配してないんだ」 「ほう、というと」 「さっきはあんなこと言ったけどね、今でもアイゼンでは貴族と貧民の格差こそあれ、 ルシェとヒトには大きな隔たりは無いだろう?無論、一部のいがみ合ってる奴らを除いて」 「そーだね……?うん、貧民を見下してる人や貴族を憎んでる人はいたけどルシェが嫌い、 ヒトが嫌いって言ってる人は少ししか見なかったし、病気の主人を一生懸命看病する ルシェの人がいたけど、あれはいい関係に見えたよ」 「そいつはよかった。ルシェとヒトが手を取り合ってる限り、あの国は元に戻るよ。 なんてったってアイゼンはそうやってできた国なんだから」 狐侍さんはそういってお茶をすすり、そして 「すいません、きつねうどんもう一杯」 ……うどんをお替りした。 「さて、ずいぶん長くしゃべったねえ」 「あの、一つ聞きたいんですけど、何十年も前のことよく知ってますよね。 ……おいくつなんですか?」 「こら、失礼だろうが」 「聞きたいかい?ちょっと耳を貸しな」 そういって狐侍さんはあたしの耳に口を寄せる。 「(ごにょごにょごにょ……)」 「え、ええええええええぇぇぇ!?」 「なっ!?なんて言われた!?」 「え、あ?……失礼だっていったの姉御じゃないですか」 「むぐっ……」 「あっはっはっは!……さて、今度はあんた達の話、聞かせてくれるだろ?」 ―――――――――――――――――――― アイゼンの東、ニギリオの宿。 火山の噴火によって溶岩で隔絶されてしまったこの場所には、様々な闇の仕事が舞い込んでくる。 それらを管理し、そして暗躍するのがこの宿の主であるジェンジェン爺であった。 時にはマフィア同士の抗争を仲裁し、時には裏のルートを仲介する。 特に重要なのがこの裏ルートであった。 一般に出回らないような高級食材を始めとし、 普通の商店が見向きもしないような名も無きルシェの逸品は裏のルートを通ってその性能ゆえに 高額で売買され、某国の大統領の手にさえ渡る。 プレロマからリークされた機密情報は激しい情報戦の末、北の大賢者の下へ。 貰い手のないかわいい犬、猫、そして牛は冒険者の癒しとしてギルドハウスへと。 もし裏の商品を見つけたなら、それは九割方ジェンジェン爺の手によってもたらされた物だと思った方がいいだろう。 そして今日もここで、とある闇の取引が行われようとしていた。 「ヒョッヒョッヒョッ……いつもすまないのう……」 「いえ……私の商品が広く出回るのもジェンジェン大人のおかげ、当然の心配りと」 ジェンジェン爺の相手をしているサングラスをかけたルシェの男、裏の商品を扱う者たちの中でも 最も成功し、いまや全世界をその商売の相手としている男が言った。 「うむ、よい心がけだ。更なる商売繁盛を願っておるぞ……?」 男が渡していったのはその商品、全世界の二十人に一人が持つと言われるその商品こそ、 「ケッケッケッケ……」 『大人の絵本』であった。 もう一度言おう。 もし裏の商品を見つけたなら、それは九割方ジェンジェン爺の手によってもたらされた物だと思った方がいいだろう。 ―――――――――――――――――――― あたしは彼を探して歩いていた。 手に持っている茶色い紙包みは、さっきの狐侍さんからもらったアイゼンの医学書だ。 あたいには無用の長物だからといってくれたこの医学書は、しかし高価でなかなか手が出ない代物のはずだ。 ヒーラーの彼ならきっと喜んで受け取ってくれるだろう。 328 名前:駆け出しローグの日記 ニギリオにて 6/13[sage] 投稿日:2009/04/19(日) 03 37 54 ID qhgSdAkt そんなことを考えて宙に着かない歩きをしていたもんだから、 「あわっ!?」 蹴躓いてすっころぶのも仕方ないというものだった。 「のわっ!?」 向こうからお爺さんの驚いた声が聞こえた。 起き上がり、右手に持った紙包みを吹っ飛ばしていることに気付いたあたしは茂みの方を覗く。 そこには何かを探すように辺りを見回すおじいさんがいた。 「えーと……すい……ません?」 さっきの声といいたぶんあたしの手から飛んだ包みが原因だと考えるべきだろう、一応謝っておく。 「む?お前か!いきなりわしの大事な荷物を吹っ飛ばしてからに!」 あ、やっぱり。 それ以上話しかけても怒られそうなので、あたしも自分の包みを探す。 方向的にはこっちの方に…… 「「あ」」 あった。 柔らかい草の上に、茶色い包みが落っこちている。 「あー、よかった……」 「やれやれ……」 そして。 「「……」」 その包みに、同時に手が伸びた。 「……ちょっと、何よ」 「それはこっちのセリフじゃ!お前こそ……ふん」 「あっ!」 ……取った!! 「ちょっ!何すんのよ!」 取り返す。 「お前こそ何を!」 取り返し返される。 「これはあたしのよ!!」 「なにを言うか!!」 取り返し返し返……そうとして引っ張り合いになる。 「んぎぎぎぎぎぎぎ………」 「ふぐぐぐぐぐぐぐ………」 と、そのときやっぱり掴み方が甘かったのだろう、あたしの手から包みがすべる。 「ふおっ!?」 お爺さんが後ろにバランスを崩し、包みが吹っ飛んだ。 吹っ飛んだ包みはそこにいたお昼寝中の犬の鼻先に飛んでいき…… 「?」 犬にくわえられた。 「あっ、こら!」 「やめい!傷がつく!」 慌てて取り上げようとしたのがいけなかった。 驚いた犬は一目散に逃げ出してしまったのだ! 「なっ……」 「待てぇーー!」 包みをくわえた犬が庭を走る。その後を並んで走るあたしとお爺さん。 「何でついてくんのよ!あれはあたしのだって言ってんでしょ!」 「何を言うか!あれはわしのものじゃと言っとろう!せい!」 「きゃっ!?」 二人とも走っているにもかかわらず、見事な足払いであたしは足をもつれさせる。 「わっ!とっ!とっ!とっ!……こんちきしょーー!!」 「ちぃ、しぶといやつめ!」 頭に来たあたしは全力でお爺さん……ああもうじーさんでいいや、を追い抜きにかかる。 並走したまま小競り合いを続けながらだ。 逃げていく犬は庭の突き当たりで泊まるかと思いきや、廊下に飛び乗ってさらに逃げ始めた。 「ああ!泥だらけの足で廊下を!」 急いで靴を脱ごうとするじーさんを尻目に、あたしはジャンプ。 空中で靴を脱いで両手に掴み、そのまま廊下に着地して後を追う。 「ぬおっ!?」 これで引き離せると思ったけど、じーさんは意外とすばやく追いついてきた。 「おのれちょこざいなぁ!」 「さっきの足払いといい意外とやるわね……でもこれで差をつけてやる!」 廊下の向こうに水面が見えた。 建物を正方形に切り取ったようなスペースに、高級そうな鯉が泳ぐ池が作られている。 池をコの字型に迂回する廊下の直前で、あたしは左斜め前の柱に向けて跳ぶ。 垂直な面に着地するようにスピードを殺し、さらに垂直にジャンプ、廊下に着地する。 そうやってあたしはスピードをまったく緩めることなく90°のカーブを走り抜けた。 「はっ!さすがにこのマネはできないでしょー!」 しかし勝ち誇って後ろを見たあたしの目に飛び込んできたのは、更に上を行く光景だった。 「ヒョーッヒョッヒョッヒョッヒョッヒョッヒョッ!青いのう!」 「い、池の上を走ってるぅ!?」 水面を高笑いしながら走るジジイ、という悪夢のような光景に気力を奪われながらもあたしは走る。 大きく迂回したあたしと直線を走りぬけたじーさんでは差がつくしかなく、水面から廊下に飛び乗って 走り去ったじーさんに遅れること数秒、コの字カーブの終わりに達したあたしはそのからくりを知ることができた。 池の中に、水面ギリギリに平らな石がいくつも沈めてあるのだ。 石の場所を覚えておき、追っ手がかかったときなどに利用する仕掛けだった。 こんなことを知ってるなんて……あのじーさん一体何者? ともかく、これであたしは大きく差をつけられている。 何とかしてじーさんを足止めしないと……と、そのときじーさんの先に歩いてくる泊り客の一団が見えた。 これだ! すう。 「きゃー!その人痴漢!捕まえてー!」 「なっ!?何じゃと!?」 しめた! ガタイのいい男の人が、事情を呑み込めず戸惑いながらも通路をふさぐ。 「何をする、どかんか!」 「いや、でも……」 「痴漢された本人が追って来るものか……あっ!!」 「おっ先ぃ!」 じーさんを追い抜かし、廊下の突き当りを飛び降りて走るあたしの目に行き止まりでおろおろする犬の姿が見えた。 「袋の鼠よ!おとなしく本を返せえっ!」 近付いてくるあたしに気付いた犬は慌てて走り出し、そして…… ……犬のくせに転ぶなぁ! 「あっ!」 犬の口から離れた本は行き止まりの竹垣の下を通って向こうにいった。 竹垣には扉がついてるけど鍵がかかってる。よじ登って越えていくしかない! しかし、竹垣に取り付いてよじ登り始めた間もなく、じーさんが追いついてきた。 「行かせるものか!」 「わあっ!」 足を掴んであたしを引きずり落とし、今度は自分がよじ登ろうとする。 こんちくしょう! 起き上がるなり今度はあたしがじーさんを引きずり落とす。 「ぬあっ!」 「このっ!」 「ふぬっ!」 「こいつ!」 お互いに邪魔しあって取っ組み合いになったあたし達は、埒があかないと悟るとばっと離れた。 油断なく相手を見、相対する。 「どうやら……戦って決着をつけるしかないみたいね……」 「わしに挑むか、愚か者めが!身の程を知るがいい!」 あたしは両腰の短剣を抜き放ち、投げる! 「しっ!せい!」 「ぬっ?」 真横に投げた短剣は、竹垣の隣の柱に仲良く突き刺さった。 姉御の無手を真似て、構える。 「さあ、行くぞ!」 「素手でわしに挑むとは、その意気や良し!褒美に勇気と無謀は違うということを教えてくれるわ!」 「ほざけ!」 じいさんが構えた。……なんだこのインチキ臭さ…… とはいえ油断は禁物、慎重に隙を探って…… やけに大きな羽音が聞こえてきたのはそのときだった。 「え?」 竹垣の向こう、このあたりでよく見るフクロウの魔物が降り立って…… ……だからなんでその包みを狙うの!? フクロウが紙包みを掴んで飛び上がった。 「あっ!」 「隙ありぃっ!!」 「え、ふぎゃっ!?」 しまった! じーさんのインチキ臭い飛び蹴りを喰らい(ちっとも痛くないんだけどなんだろうこの腹立たしさは)、 すっ転んだあたしを尻目にじーさんは竹垣を越えて言った。 「ああもう、ちくしょう!」 あたしは三動作で竹垣を飛び越え、全力で後を追う。 ―――――――――――――――――――― 「……あ、フクロウだ」 「んー?あれ魔物じゃねーか?」 ニギリオの宿の裏庭で、のんびりと掃き掃除をしていたルシェの子供が飛び去っていくフクロウを見て言った。 「悪さをしないなら放って置きなさい、それより真面目に仕事をしないとご主人に怒られるぞ」 「はっ、あんなケチジジイが怒ったって怖くも何とも……」 「待てええええええい!!」 「うわゴメンナサイ!」 温泉宿に相応しい静けさは突然の乱入者によって跡形も無く粉砕された。 いや、乱入者というのは語弊があるだろうか。 なにしろ騒々しく裏庭を突っ走り、使用人達に目を剥かせたのはこの宿の主なのだから。 「ジェン爺!?」 「どけどけどかんか、跳ね飛ばすぞ!後ろから来る小娘を足止めしろ!」 「ジェン爺一体どうしたんです!?」 事情を理解できない年長のルシェが説明を求めるが、一刻を争うジェンジェン爺はそれを一蹴した。 「ええい、お前たちは黙って従っておれば良いのだ!早くせんか!!」 「りょ、了解!」 ジェンジェン爺を見送って背後を見る使用人達の視界で、黄色い髪を揺らしたローグが走ってくる。 裏庭を走るカエラの前に現れたのは、老若男女、いかにも仕事中ですといった風情の使用人たちだった。 「え?なに!?」 「ごめんね!」 一致団結、年代も体格も違うルシェ達がお互いに庇いあってとおせんぼするその光景は微笑ましいものだったが 今のカエラにとっては非常に厄介な光景であった。 「ちょっ……通して、通してってば!」 「すまないがここは通せないよ、別の道を回ってくれないか」 「なんでよ!?今ここをへんなじーさんが通って行ったでしょ!!」 年長のルシェがやんわりと諦めさせようとするが、焦るカエラは聞き入れようとしない。 人の壁に突っ込んで無理やり押し通ろうとするカエラの視界に、あのフクロウを掴みかかるジェンジェン爺の姿が移った。 「あ……!」 片足に包みを掴み、もう片足をジェンジェン爺に握られたフクロウは必死に暴れて逃れようとする。 「ええい、この、ぷわ!……暴れるな!その包みさえよこせばいいのだ!」 手の届かないところで大切な荷物を奪われ、持ち去られようとしている。 カエラはこれ以上なく焦り、自分でも気付かぬ内に叫んでいた。 「お願い、通して!あれは大切なものなの……彼にあげたいものなの!!」 その真剣さに使用人たちは一瞬ひるみ、ジェンジェン爺ははあっ!?という顔をしてその拍子にすっ転んだ。 「……っ!」 「あっ!」 使用人たちがひるんだ隙を突き、カエラは彼らをすり抜けて走り出す。 一方慌てて起き上がり、フクロウを追おうとしたジェンジェン爺は、一人のルシェの子供に抱きつかれた。 「んな!?何をする!?」 「ジェン爺!いじめちゃだめだよ!あのお姉ちゃん、大切なものだって言ってたよ? 取り上げちゃ可哀想だよ!!」 「おい!ご主人にそんなことをしては……」 「何を言うか!アレは……ええい、離さんか!」 純粋な瞳に見上げられてジェンジェン爺は焦り、周りの使用人たちはうろたえる。 しかし、フクロウを追って走るカエラを目にしたジェンジェン爺はもう少女に構っていられなくなった。 「離せ!離せといっておろう、ええい……離さんかっ!!」 「きゃんっ!」 少女を突き飛ばして後を追おうとしたジェンジェン爺は、次の瞬間足を引っ掛けられてすっ転ぶ。 「ぬあっ!?」 「ああごめん!俺の脚ちょっと長すぎてさ!」 「ええい、何のつもり……」 「通りまーす、ご注意ください」 「ぐおはぁっ!?」 立ち上がろうとしたジェンジェン爺を、さらにやってきたシーツを積んだ台車がはねた。 「ああ、ジェン爺大丈夫ですか!?」 転がったジェンジェン爺が、よろよろと立ち上がりながら怨さの言葉を吐く。 「きっ……貴様ら……本当に何のつもり……」 「ってかさ、お客の荷物を取り上げるのは絶対ダメだろ!? 単にドケチなだけだと思ってたけど何考えてんだよ!ますます見損なったぜ!」 「ぬっ!?だ、だから違うといっておろうが!アレはわしの物で……」 「アレってなんだよ!」 「そーだそーだ!」 周りを見回したジェンジェン爺は使用人たちの間にとんでもない誤解が広がっているのを悟る。 客の荷物を奪ったと勘違いされ、さらに大人気なく小さな子供を突き飛ばしたジェンジェン爺を見る 使用人たちの視線は一部を除きどれもこれも絶対零度の温度だった 「ぬう、アレは……その……アレだ!!ええい、退かんか馬鹿者共めがぁ!!」 「うわっ!」 走り去っていくジェンジェン爺を見送るルシェたちはお互いに顔を見合わせた。 一部の者は他のものを思い留まらせようとするが、しかし多くは頷きあう。 彼らは誰からともなく掃除用具を置き、ジェンジェン爺の先回りをするように走り出していった。 カエラはフクロウを追いかける。 幸い重い包みを持ったフクロウは高く飛ぶことができず、走って追いかけることができる。 門を抜け、折り返して走るカエラの耳に塀の向こうからゆかいな騒ぎが聞こえてきた。 「むあっ!?」 「ああ、間違えて床に使うワックスを撒いちゃった!」 「うああっちゃあ!!」 「芋を焼く焚き火にジェン爺が突っ込んだ!!」 「ぬおお!?」 「あっ、今夜のお夕食に出すイキのいいタコが!」 「あつつつ、あつっ、あつ!?」 「今夜のお夕食に出すカニが!」 「あつ……ぬおおおあぐええああう!?!?」 「きゃあ、今夜のお夕食に出すスカイフィッシュが!!」 「わざとらしいわーーー!!!」 「総員、配置!決して通すな!」 「ラジャー!」 「皆、生きて帰ろうぜ!」 「俺、この戦いが終わったら結婚するんだ……」 「開き直るなーーーーー!!!!」 聞こえてくるカオスに耳を傾け、カエラは思う。 ――皆、ありがとう。 ――でも、ジェン爺ってどっかで聞いたような。どこだっけ? 「さっきから何の騒ぎだろ……?」 裏庭の近くを散歩していたメイジは、先程から聞こえてくる騒ぎの出所が近いことを知って足を止めた。 そんな彼の目の前に、突然角から煙を上げるタコとカニとスカイフィッシュと人の合体物が転がってきた。 「……なんだぁ!?」 落ち着いてそれを観察し、それが色々な物に食いつかれたヒトの老人だと分かると彼は声を掛ける。 「もしもし、おじいさん大丈夫?火がついてるよ?」 「ぬ……おおおう……おのれえ……」 「おじいさん?おーい。燃えてるってば」 「おのれ……おの……」 「もしもーし、燃えてますよー」 「ナメくさりおって……この……この……」 「おーい。燃え……」 「おのれえええ……」 老人は顔を上げた。 「げっ!?」 それがこの宿の主であるジェンジェン爺であったこととその形相の凄まじさに、メイジは二メートルほど飛び退る。 そんな彼に気付きもしない様子でジェンジェン爺はゆらゆらと立ち上がった。 事情を飲み込めないメイジの前で、ジェンジェン爺は静かに怒りをたぎらせる。 「散々……コケにしおってからに……」 「あ、あの」 「このジェンジェン爺を……ナメるでないわぁーーー!!!」 「うわっ!?」 怒りの咆哮と共に真っ白い塀に向かってダッシュし、ジャンプする。 塀に張り付いたジェンジェン爺は、ゴキブリのように塀を這い登っていき、向こうに消えた。 後にはメイジだけが残される。 「……なんだったんだ……」 カエラは驚愕した。 もう追いついてはこれないだろうと思ったあの老人が、 自分ですら道具を使わないと登れないような高い塀を飛び越えて現れたからである。 唖然とするカエラを一瞥すると、老人は一目散にフクロウを追って走り出す。 「あ、こら!」 我に返ったカエラはすぐに後を追った。 「待ぁーてー!」 老人は追ってくるカエラをちらりと振り返ると、おもむろに何かを引っぺがした。 そして距離をつめ、その襟首を掴もうと手を伸ばすカエラに放る。 「ふん」 「わぷっ!?」 それは生きのいい大きなタコだった。彼(?)は見事にカエラの顔面に向けて命中し、へばりつく。 「あ、わ、たっ、こら!」 視界をふさがれたカエラは大慌てし、次の瞬間、前方にあった池の縁石に足を引っ掛けた。 「えっ?―――きゃああああぁぁぁぁっ!!!!!」 カエラはそのままの勢いで宙を舞い、その直後、頭から池に突っ込んで派手な水しぶきを上げた。 勝った。 後ろから聞こえてくる水しぶきの音を聞き、ジェンジェン爺は自らの勝利を確信した。 あとはあのフクロウから包みを取り返せば全てが終わる。 足を速めるジェンジェン爺の見る先で、フクロウは前方の蔵の中に飛びこんでいった。 しめた!蔵の中にさえ入ればこっちのものだ! 完全勝利に向け、ジェンジェン爺は最後のスパートをかける。 そして蔵の戸へ向け、ジェンジェン爺は地を蹴った。 「袋の……」 扉へ向かい、その右足が思いっきり突き出される。 「フクロウじゃーーーーー!!」 ジェンジェン爺は蔵の扉を蹴り開けた。 けたたましい音を立てて扉が開き、その勢いのまま跳ね返ってジェンジェン爺の後ろで閉まる。 そしてジェンジェン爺は、 「むがっ!?」 干しわらの山に突っ込んでいた。 「ぺっ、ぺっ!農具倉庫か!?」 そのとき、頭上で羽音がした。 頭上で、フクロウが倉庫にあった一つの袋を蹴って小窓から逃げていく。 見上げるジェンジェン爺の上に、袋からこぼれた大量の石灰が雪のように降り注ぐ…… ※粉塵爆発(ふんじんばくはつ) 文字通り空中を漂う多量の粉塵が引火し、爆発を引き起こす現象のことだ。 狭い場所、密閉した場所では破壊力が増すだろう。 ドラゴンの爆殺にも使えるので存分に活用するがいい。 私も一度ハデにやってみたいものだ、クックックックッ………(byプレロマの偉い人) ―――――――――――――――――――― あたしは放心して、蔵が吹っ飛ぶ非現実的な光景を眺めていた。 辺りの使用人たちもただ呆然としてそれを見ている。 ……ざっぱん。 振り返ればあのじーさんが池に突っ込んでぷすぷすと音を立てていた。 それを見て、そして、上を見上げるあたしの頭上で、あのフクロウが旋回してる。 何かが落ちてきた。 それを受け止めてみれば、それはあの茶色い紙包みだった。 「ぐおおおお……」 じーさんが呻きながら起き上がる。 だけどただ、色々と気力を失ったあたしは紙包みを破った。 茶色い紙を取り払い、中の本を取り出す…… …… 「きゃあああ何よコレっ!!」 ようやく顔を上げたじーさんは、その瞬間にあたしがぶん投げた本の表紙の女の子と熱烈なキスをして、 そのまま池の中にぶっ倒れた。 「おーい、あったかー?」 「見つからないよー」 いつの間にやら夕暮れ時。 あたしは最初に転んだあの場所で、自分の包みを探している。 「あの……本当にいいの?あたしのせいでものすごい迷惑かけちゃったのに、手伝ってまでもらっちゃ……」 「いいっていいって、好きでやったことだからな」 「俺達全員晩メシ抜きだけどな。まあおかげで糞ジジイの面白いところが見れたからいいや」 「そーそー……お、これじゃねえか?」 「ちょっと見せて……うん、間違いない。本当にありがとう」 「そりゃよかった。おーい、見つかったぞー!」 「ほんとかー?」 「うーん、疲れちゃったわ」 「良かったねお姉ちゃん!」 「うん……本当に、本当にありがとう。そしてごめんなさい」 集まってきた使用人の人たちに頭を下げると、皆口々に気にするなといってくれた。 「こっちこそ加勢しなくて申し訳ないわ。私家族に仕送りしてるから万が一でも減給されたりすると……」 「うわ、やなこと思い出させるなよ。うう、減給はまだしもクビとかねーよな……?」 「……その点に関しては心配ないよ」 やってきたのはギルマスだった。 手には大きな包みを提げている。 「最初は減給しかねない剣幕だったけど、皆お客の荷物を奪うのは宿としてまずいと 思ってただけだって説得したら、しぶしぶ取りやめたよ。 ま、原因がアレだしあまり言えないんだろう。もうこの件には触れないほうがいいよ」 「よかった……」 「ちぇっ、なにかあったらアレをネタにしようと思ったのに」 「本当にお前という奴は……」 「だめだよ、よくわかんないけどジェン爺恥ずかしいんでしょ?いじめたらダメだよ」 「あーはいはい、お前は優しいな」 様々な反応が返ってくるのを受けて、ギルマスは更に包みを差し出した。 「で、ついでに食事を抜くのは明日の労働効率を著しく低下させるって言ってみたら、 『それならこれでも食わせておけ!』だってさ。はい、どうぞ」 「おお、メシがあるのか!ってなんだ、マンジュウ一個かよ…… ……うわっ、しかもこれ何も入ってない素マンジュウだ!」 「文句言うな」 「だってよー、これじゃ量ってもんが……」 「私の分……食べる?私小さいから……」 「ば、ばか!何言ってんだ、お前が食べろよ!」 「そうだよ、小さいからこそお前はちゃんと食べなきゃ」 あたしは申し訳ないやらなんやらで何も言えずにいた。 そんなあたしにギルマスが、もともと多くもないあたしの荷物を手渡す。 「で、だね。まあぶっちゃけ、僕達は追い出されることになった」 「あいたー。それってやっぱり……」 「まあね。騒ぎを起こさないようにって言ったのに……」 「だって、知らなかったんだもん!しょうがないでしょ?」 「まあ、ね。とりあえずもう行くからお別れの挨拶を」 使用人さんたちに別れを告げ、ギルマスと連れ添って歩く。 ギルマスがぽつりと言った。 「楽しそうだったね。……君もルシェたちもジェンジェン翁も」 「ジェンジェン爺は必死だっただけだと思うけど」 「僕は、ここは人の汚さが見える場所だっていったよね。 実は僕、前にもここに来たことがあるんだ。あの時はメイドの一人を ハントマンのギルドがこっそり連れ出すところに出会った」 「へえ……」 「僕は最初ルシェ達が奴隷のように働かせられているのを見て嫌になった。 次にそんな大勢の中から一人を選んで救い出すようなことに嫌になった。 そしてその後に見たルシェ達の醜い足の引っ張りあいに嫌になった。 それで連れ出される彼女が最後に吐いた毒のこもった捨て台詞で嫌になった。 そして最後に、一番醜いのは勝手に同情したり裏切られた気になったり嫌な気分になったりしてる 僕自身だと気付いてほんとのほんとに嫌になった。彼らは最初から自分を偽ってなんかいなかったんだ」 「うわ……そりゃまた……」 聞くだけで気が滅入りそうな話だ。 深く物事を考えるたちのギルマスはどれだけ落ち込んだだろうか。 「自分が間違っていたのは分かるんだけど、どこが間違っていたのかは分からなかった。 でも、今日分かったような気がする。僕は本質を見誤っていたんだ」 ギルマスは少し前を向いて続ける。 「人は善意だけでは生きていけない。彼らが毒を吐いたり、欲のために人をこき使うのは当たり前のことなんだ。 人は悪意だけでは生きていけない。だから彼らが我を通しあっても、最後に調和が取れるのは当たり前のことなんだ。 人は失望だけでは生きていけない。どんな場所でも、人は適応し、希望を持って生きているんだ」 「そりゃ、そうだよ。あたしにだって分かるもん」 人はいい面ばかりじゃないけど、悪い面ばかりでもないから最終的にはどっかでお互いに妥協する。 うん、当たり前のことだ。 「そうだよね。僕は何を勘違いしていたんだろう。 少し考えれば分かることなのに、僕はここを希望のない場所だと思うあまり本質を見落としたんだ。 そもそもここは工場や採掘と違って人が多くいるほど儲かるような場所じゃない。 嫌がる人を無理やり働かせるような場所じゃないってのに」 「結局のところ、よそ者がクチを出す必要なんてほとんどないんだよね」 「ジェンジェン翁は確かに悪人だけど、必要悪でもある。 ここにはアイゼンで締め出された人たちの受け皿なんだ。ここでしか生きていけない人たちもいる。 あの人はそれをわきまえて、善と悪との関係を知った上でここにいるんだ」 「……ねえ、ギルマス?」 「なに?」 「水を差して悪いけどさ、あのじーさんがアイゼンで虐げられた人を少しでも救うために宿をやってるなんてことは、 絶対、完璧に、一分も、かけらも、これっぽっちも、天地がひっくり返ってもないと思うよ?」 「そうだね。僕もあの人の寝室に使用人が簡単に出入りできるのは信頼してるからじゃなくて ガードマンだのを雇うお金を惜しむ単なるケチだからだと思う」 「……」 「……でも、ああいう人に限って『実力が全てだ』とかいってルシェを後継者にしそうだと思わない?」 「ええ、ないない!絶対ない!」 いくらなんでもそれは夢を見すぎだろう。 ここは遠慮なく笑わせてもらう。 「あはは、つくづくギルマスってロマンチストだよね」 「むう、言ってみるくらいはいいじゃないか……そんな事言うんなら、今夜はドーマ火山に 泊まるってことを君の口から皆に説明してもらおうかな」 「……は?」 え、ドーマ火山? 「ちょちょちょ待ってよ!ドーマ火山って……モンスターのうろつく場所で寝ようっての!?」 「あそこは暖かいし、泉もあるから問題なーし!さ、僕は先に行ってるから皆に説明よろしくね!」 「そんな、待ってよギルマス!!」 冗談じゃない、追い出される原因を作った張本人が言えるわけないじゃない!! あたしは必死でギルマスを追いかけ、走り出した。 ← 駆け出しローグの日記 ゼザにて
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ドラゴン ブースターパック第1弾ヴァルハラの黎明で登場した種族。 リゾネイター 白鱗竜 スノーホワイト 王国のワイバーン パロット・ドラゴン 溶岩帯のドレイク オルガ山のワイバーン フレア・ドラゴン バーサーク・ドラゴン 油泥の海蛇 アヤカシ ウォータードラゴン 霧散のドレイク 荒海の皇竜 ラハブ ミラージュドレイク 炎床のドレイク アサクナの幼竜 嵐の中の海竜 屍竜 ドラゴン・ゾンビ 宝樹の守護者 アスドラグ 大海の暴竜 リヴァイアサン 双頭竜 アンフィスバエナ 地獄竜 ニーズヘグ エンシェント・ドラゴン スマウグ ヒュドラ 緑柱石の妖精竜 ファフニール 関連カード 太陽の騎士 デルピニオス/光明神 アポロン 騎士団長 ジークフリート/竜騎士ジークフリート 滅竜の盟約者 クラト エンジェルボイス
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11月 追加ドラゴン コーヌコピアドラゴン ハーベストドラゴン ターキードラゴン トパーズドラゴン 期間限定ドラゴン配合 秋 レア度 名前 素材1 素材2 配合 時間 ☆4 チェスナッツ ☆3アースクエイク ☆3ミスト 34 ☆4 グレープ ☆4チェスナッツ ☆5サンライズ 58 ☆5 オータム ☆4グレープ ☆4グレープ 72 ☆4 コーヌコピア ☆3ミスト ☆3シード 34 ☆4 ハーベスト ☆4コーヌコピア ☆4グレープ 58 ☆5 ターキー 各リーグ上位賞品 ☆5 トパーズ ☆4ウォーターLv.15 ☆4プラントLv.15 48 ☆4・☆5ドラゴンへの配合を全て進化堂で行うことを前提として、 ☆3ドラゴンがそれぞれ何体必要かまとめてみました。 長々と計算式が続くので結果だけ知りたい方は太字を見てください。 1、オータムドラゴンを入手しよう! 1オータム= 2グレープ 2グレープ= 2チェスナッツ+ 2サンライズ = 2(アースクエイク+ ミスト)+ 2(アース+ サンダー) = 2(アースクエイク+ ミスト)+ 2(ブレイズ+ シード)+ 2(アースクエイク+ シード) = 4アースクエイク+ 2ミスト+ 2ブレイズ+ 4シード よって必要な☆3ドラゴンは以下の通り 1、オータムドラゴン ☆3アースクエイク・・・4体 ☆3ミスト・・・2体 ☆3ブレイズ・・・2体 ☆3シード・・・4体 2、ハーベストドラゴンを入手しよう 1ハーベスト= コーヌコピア+ グレープ = ミスト+ シード+ チェスナッツ+ サンライズ = ミスト+ シード+ (アースクエイク+ ミスト)+(サンダー+ アース) = 2ミスト+ シード+ アースクエイク+ (シード+ アースクエイク)+ (ブレイズ+ シード) = 2ミスト+ 3シード+ 2アースクエイク+ ブレイズ よって必要な☆3ドラゴンは以下の通り 2、ハーベストドラゴン☆3ミスト・・・2体☆3シード・・・3体☆3アースクエイク・・・2体☆3ブレイズ・・・1体 3、トパーズドラゴンを入手しよう 1トパーズ= ウォーター+ プラント = アースクエイク+ ストーム+ ミスト+ ブレイズ よって必要な☆3ドラゴンは 3、オパールドラゴン ☆3アースクエイク・・・1体 ☆3ストーム・・・1体 ☆3ミスト・・・1体 ☆3ブレイズ・・・1体